📐 高校数学マスター演習

数学I 公式集

1. 数と式

展開公式

カッコを外して式を広げる計算のこと。この6つのパターンを覚えればほとんどの問題が解けるよ!

(a+b)2=a2+2ab+b2(a+b)^2 = a^2 + 2ab + b^2
(ab)2=a22ab+b2(a-b)^2 = a^2 - 2ab + b^2
(a+b)(ab)=a2b2(a+b)(a-b) = a^2 - b^2
(x+a)(x+b)=x2+(a+b)x+ab(x+a)(x+b) = x^2 + (a+b)x + ab
(a+b)3=a3+3a2b+3ab2+b3(a+b)^3 = a^3 + 3a^2b + 3ab^2 + b^3
(ab)3=a33a2b+3ab2b3(a-b)^3 = a^3 - 3a^2b + 3ab^2 - b^3

📝 具体例: (x+3)2(x+3)^2 なら a=x,b=3a=x, b=3 を代入 → x2+6x+9x^2 + 6x + 9

💡 ここがポイント! 上2つは「2乗の展開」、3つ目は「和と差の積」。テストで一番出るのはこの3つだよ!

因数分解

展開の逆バージョン!式をカッコの積の形に戻す計算だよ。「どの公式パターンに当てはまるかな?」と考えるのがコツ!

a2+2ab+b2=(a+b)2a^2 + 2ab + b^2 = (a+b)^2
a22ab+b2=(ab)2a^2 - 2ab + b^2 = (a-b)^2
a2b2=(a+b)(ab)a^2 - b^2 = (a+b)(a-b)
x2+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)x^2 + (a+b)x + ab = (x+a)(x+b)
acx2+(ad+bc)x+bd=(ax+b)(cx+d)acx^2 + (ad+bc)x + bd = (ax+b)(cx+d)

📝 具体例: x2+5x+6x^2 + 5x + 6 → 足して5、かけて6になる数は2と3 → (x+2)(x+3)(x+2)(x+3)

🔑 見分けるコツ: まず共通因数をくくり出す → 残りが公式パターンに当てはまるか確認しよう!

平方根の性質

ルート(√)の計算ルールだよ。a0,  b>0a \geq 0,\; b > 0 のとき、こんな性質があるんだ!

a×b=ab\sqrt{a} \times \sqrt{b} = \sqrt{ab}
ab=ab\frac{\sqrt{a}}{\sqrt{b}} = \sqrt{\frac{a}{b}}
(a)2=a,a2=a(\sqrt{a})^2 = a, \quad \sqrt{a^2} = |a|

📝 具体例: 3×12=36=6\sqrt{3} \times \sqrt{12} = \sqrt{36} = 6 ← ルートの中をかけてからルートを外すとラク!

分母の有理化

分母にルートがあると見づらいよね? 分母からルートを消す技が「有理化」だよ!

1a=aa\frac{1}{\sqrt{a}} = \frac{\sqrt{a}}{a}
1a+b=abab\frac{1}{\sqrt{a}+\sqrt{b}} = \frac{\sqrt{a}-\sqrt{b}}{a-b}

📝 具体例: 13\frac{1}{\sqrt{3}} → 分母・分子に 3\sqrt{3} をかけて → 33\frac{\sqrt{3}}{3}

使いどき: 2つ目の公式は分母が a+b\sqrt{a}+\sqrt{b} の形のとき。「和と差の積」を使って分母のルートを消すんだよ!

絶対値

数直線上で原点(0)からの距離のこと。マイナスも含めて「0からどれだけ離れてるか」を表すよ!

x={x(x0)x(x<0)|x| = \begin{cases} x & (x \geq 0) \\ -x & (x < 0) \end{cases}
a0,ab=ab|a| \geq 0, \quad |ab| = |a| \cdot |b|

📝 具体例: 5=5|{-5}| = 53=3|3| = 3 ← どっちもプラスになるよ!

不等式の性質

不等式を解くときの大事なルール!方程式とほぼ同じだけど、1つだけ注意点があるよ。

a<b,  c<0    ac>bca < b,\; c < 0 \;\Longrightarrow\; ac > bc

🔑 超重要! 両辺にマイナスをかける(または割る)と不等号の向きがひっくり返る! これを忘れるとミスするから気をつけよう!

📝 具体例: 2x>6-2x > 6 → 両辺を 2-2 で割ると → x<3x < -3(不等号が逆転!)

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2. 二次関数

標準形(頂点形)

グラフの頂点と形がひと目でわかる便利な式の形だよ!

y=a(xp)2+qy = a(x-p)^2 + q

頂点 (p,q)(p,\,q)、軸 x=px = p

a>0a > 0 のとき下に凸(U字)、a<0a < 0 のとき上に凸(∩字)

📝 具体例: y=2(x3)2+1y = 2(x-3)^2 + 1 → 頂点は (3,1)(3, 1)、軸は x=3x=3、下に凸のグラフだよ!

一般形と平方完成

一般形から標準形に変形するテクニックが「平方完成」!頂点を求めたいときに使おう!

y=ax2+bx+c(一般形)y = ax^2 + bx + c \quad \text{(一般形)}
=a(x+b2a)2b24ac4a(標準形に変形)= a\left(x + \frac{b}{2a}\right)^2 - \frac{b^2 - 4ac}{4a} \quad \text{(標準形に変形)}

頂点: (b2a,  b24ac4a)\left(-\frac{b}{2a},\; -\frac{b^2-4ac}{4a}\right)

📝 具体例: y=x2+4x+1y = x^2 + 4x + 1y=(x+2)24+1=(x+2)23y = (x+2)^2 - 4 + 1 = (x+2)^2 - 3 → 頂点 (2,3)(-2, -3)

💡 ここがポイント! 平方完成は「xの係数の半分を2乗して足して引く」だけ!慣れればすぐできるようになるよ!

二次方程式の解の公式

ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 (a0)(a \neq 0) の解を一発で求められる最強の公式!因数分解できないときに大活躍するよ!

x=b±b24ac2ax = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a}

📝 具体例: x2+3x+1=0x^2 + 3x + 1 = 0a=1,b=3,c=1a=1, b=3, c=1 を代入 → x=3±942=3±52x = \frac{-3 \pm \sqrt{9-4}}{2} = \frac{-3 \pm \sqrt{5}}{2}

判別式

解の公式のルートの中身だけ取り出したもの。これを見るだけで「解が何個あるか」がわかるよ!

D=b24acD = b^2 - 4ac
  • D>0D > 0: 異なる2つの実数解(グラフがx軸と2点で交わる)
  • D=0D = 0: 重解(グラフがx軸と1点で接する)
  • D<0D < 0: 実数解なし(グラフがx軸と交わらない)

使いどき: 「実数解の個数を求めよ」「共有点の個数を求めよ」と聞かれたら判別式の出番!

二次不等式の解法

まず ax2+bx+c=0ax^2+bx+c=0 を解いて、グラフの形から答えを読み取ろう!a>0a > 0 で解が α,β  (α<β)\alpha,\,\beta\;(\alpha < \beta) のとき:

ax2+bx+c>0    x<α   または   x>βax^2+bx+c > 0 \;\Longleftrightarrow\; x < \alpha \;\text{ または }\; x > \beta
ax2+bx+c<0    α<x<βax^2+bx+c < 0 \;\Longleftrightarrow\; \alpha < x < \beta

📝 具体例: x25x+6<0x^2 - 5x + 6 < 0(x2)(x3)<0(x-2)(x-3) < 02<x<32 < x < 3

💡 ここがポイント! 下に凸(U字)のグラフをイメージしよう。「> 0(正)」はグラフがx軸より上の部分、「< 0(負)」はx軸より下の部分だよ!

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3. 三角比

三角比の定義(直角三角形)

直角三角形の辺の比で sin, cos, tan を定義するよ!「サイン=たい/しゃ、コサイン=りん/しゃ、タンジェント=たい/りん」で覚えよう!

sinθ=対辺斜辺,cosθ=隣辺斜辺,tanθ=対辺隣辺\sin\theta = \frac{\text{対辺}}{\text{斜辺}}, \quad \cos\theta = \frac{\text{隣辺}}{\text{斜辺}}, \quad \tan\theta = \frac{\text{対辺}}{\text{隣辺}}

🔑 覚え方: 「筆記体のsの順に割る」や「サ(sin)・タ(対辺)・シャ(斜辺)」など、自分なりの語呂を作ると忘れにくいよ!

特殊角の三角比

この表は丸暗記しよう!テストでめちゃくちゃ使うよ!

θ\theta30°30°45°45°60°60°90°90°120°120°135°135°150°150°
sinθ\sin\theta12\dfrac{1}{2}22\dfrac{\sqrt{2}}{2}32\dfrac{\sqrt{3}}{2}1132\dfrac{\sqrt{3}}{2}22\dfrac{\sqrt{2}}{2}12\dfrac{1}{2}
cosθ\cos\theta32\dfrac{\sqrt{3}}{2}22\dfrac{\sqrt{2}}{2}12\dfrac{1}{2}0012-\dfrac{1}{2}22-\dfrac{\sqrt{2}}{2}32-\dfrac{\sqrt{3}}{2}
tanθ\tan\theta13\dfrac{1}{\sqrt{3}}113\sqrt{3}なし\text{なし}3-\sqrt{3}1-113-\dfrac{1}{\sqrt{3}}

💡 ここがポイント! 30°, 45°, 60° の3つさえ覚えれば、120°〜150° は符号を変えるだけ! 90°超えると cos と tan がマイナスになるよ。

三角比の相互関係

sin, cos, tan はバラバラじゃなくて、実はお互いに関係してるんだ。1つがわかれば他も求められるよ!

sin2θ+cos2θ=1\sin^2\theta + \cos^2\theta = 1
tanθ=sinθcosθ\tan\theta = \frac{\sin\theta}{\cos\theta}
1+tan2θ=1cos2θ1 + \tan^2\theta = \frac{1}{\cos^2\theta}

📝 具体例: sinθ=35\sin\theta = \frac{3}{5} のとき → cos2θ=1925=1625\cos^2\theta = 1 - \frac{9}{25} = \frac{16}{25}cosθ=45\cos\theta = \frac{4}{5}

一番大事! 1つ目の式「sin2θ+cos2θ=1\sin^2\theta + \cos^2\theta = 1」はとにかく超頻出!絶対に覚えよう!

正弦定理

三角形の「辺の長さ」と「向かいの角の sin」の比が全部等しい、という定理。外接円の半径 RR も求められるよ!

asinA=bsinB=csinC=2R\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C} = 2R

使いどき: 「角度と向かいの辺」のセットがわかっているとき、または外接円の半径を求めたいときに使おう!

余弦定理

三平方の定理(ピタゴラス)の拡張版!直角三角形じゃなくても辺の長さや角度が求められるよ!

a2=b2+c22bccosAa^2 = b^2 + c^2 - 2bc\cos A
b2=c2+a22cacosBb^2 = c^2 + a^2 - 2ca\cos B
c2=a2+b22abcosCc^2 = a^2 + b^2 - 2ab\cos C

変形すると角度も求められる:

cosA=b2+c2a22bc\cos A = \frac{b^2 + c^2 - a^2}{2bc}

📝 具体例: b=5,c=7,A=60°b=5, c=7, A=60° のとき → a2=25+4925712=39a^2 = 25 + 49 - 2 \cdot 5 \cdot 7 \cdot \frac{1}{2} = 39a=39a = \sqrt{39}

使いどき: 「2辺と間の角」がわかっているとき(辺を求める)、または「3辺」がわかっているとき(角度を求める)に使おう!

三角形の面積

2辺とその間の角がわかれば面積が求められる公式だよ。底辺×高さ÷2 の進化版!

S=12absinC=12bcsinA=12casinBS = \frac{1}{2}ab\sin C = \frac{1}{2}bc\sin A = \frac{1}{2}ca\sin B

📝 具体例: a=4,b=6,C=30°a=4, b=6, C=30° のとき → S=1246sin30°=124612=6S = \frac{1}{2} \cdot 4 \cdot 6 \cdot \sin 30° = \frac{1}{2} \cdot 4 \cdot 6 \cdot \frac{1}{2} = 6

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4. データの分析

代表値(平均値・中央値・最頻値)

たくさんのデータを「1つの数」でまとめて特徴を表す値のことだよ。それぞれ違う視点でデータを見てるんだ!

平均値: xˉ=1ni=1nxi=x1+x2++xnn\text{平均値: } \bar{x} = \frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n} x_i = \frac{x_1 + x_2 + \cdots + x_n}{n}
  • 平均値: 全部足して個数で割る。一番よく使う代表値!
  • 中央値(メジアン): データを小さい順に並べたとき、真ん中の値。偶数個のときは中央2つの平均をとるよ。
  • 最頻値(モード): 一番多く出てくる値。

📝 具体例: データ {3, 5, 5, 7, 10} → 平均値 = (3+5+5+7+10)÷5 = 6、中央値 = 5、最頻値 = 5

💡 ここがポイント! 平均値は極端な値(外れ値)に影響されやすい。中央値はそういう影響を受けにくいから、状況に応じて使い分けよう!

分散と標準偏差

データのバラつき具合を数値で表すもの。分散が大きい=データがバラバラ、小さい=データがまとまってるってことだよ!

s2=1ni=1n(xixˉ)2(分散)s^2 = \frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}(x_i - \bar{x})^2 \quad \text{(分散)}
s=s2(標準偏差)s = \sqrt{s^2} \quad \text{(標準偏差)}

計算しやすい展開形もあるよ:

s2=x2(xˉ)2=1ni=1nxi2(1ni=1nxi)2s^2 = \overline{x^2} - (\bar{x})^2 = \frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}x_i^2 - \left(\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}x_i\right)^2

📝 具体例: データ {2, 4, 6} → 平均 = 4 → 分散 = {(2-4)² + (4-4)² + (6-4)²} ÷ 3 = (4+0+4)÷3 = 8/3

🔑 覚えるコツ: 分散 =「(各データ − 平均)²の平均」。標準偏差は分散にルートをかけたもの。標準偏差の方が元のデータと単位が同じだから直感的にわかりやすいよ!

計算のコツ: 展開形「x2(xˉ)2\overline{x^2} - (\bar{x})^2」(= 2乗の平均 − 平均の2乗)を使うと計算がラクになることが多いよ!

共分散と相関係数

2種類のデータ(例: 身長と体重)に関係があるかどうかを調べる指標だよ!

sxy=1ni=1n(xixˉ)(yiyˉ)=xyxˉyˉ(共分散)s_{xy} = \frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}(x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y}) = \overline{xy} - \bar{x}\cdot\bar{y} \quad \text{(共分散)}
r=sxysxsy(相関係数)r = \frac{s_{xy}}{s_x \cdot s_y} \quad \text{(相関係数)}
  • 1r1-1 \leq r \leq 1 (必ずこの範囲に収まる!)
  • r>0r > 0: 正の相関 → 一方が増えるともう一方も増える傾向
  • r<0r < 0: 負の相関 → 一方が増えるともう一方は減る傾向
  • r0r \approx 0: ほとんど相関なし → 2つのデータに関係がない

💡 ここがポイント! r=1r = 1 は完全な正の相関(散布図が右上がりの直線)、r=1r = -1 は完全な負の相関(右下がりの直線)。r|r| が 1 に近いほど強い相関があるよ!

注意! 相関係数が高くても「因果関係がある」とは限らないよ。「アイスの売上と水難事故」は相関はあるけど、原因は気温。これを「疑似相関」というんだ!

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