1. 確率変数と確率分布
さいころの目みたいに「ランダムに値が決まる変数」を確率変数って呼ぶよ。
各値がどれくらいの確率で出るかを表にしたものが確率分布。
🔑 期待値・分散・標準偏差
期待値(平均):
分散:
標準偏差:
🔑 一次変換の公式
💡 ポイント: 分散の公式で b を足しても分散は変わらない!
全体をスライドしても「ばらつき」は同じだからね。
2. 二項分布
「成功確率 p の試行を n 回繰り返す」ときに、成功回数が従う分布。
コイン投げで表の回数、テストで正解する問題数…いろんな場面で登場するよ。
🔑 二項分布 B(n, p)
📝 例: コインを10回投げて表が出る回数 X は B(10, 0.5)。
E(X) = 10×0.5 = 5回, V(X) = 10×0.5×0.5 = 2.5
3. 正規分布
自然界やテストの点数など、多くのデータが従う「釣り鐘型」の分布。
平均 μ を中心に左右対称で、σ が大きいほど横に広がるよ。
🔑 正規分布の公式
標準化(N(0,1) に変換):
🔑 覚えておくと便利な数値
4. 区間推定と仮説検定の考え方
標本(サンプル)のデータから、母集団全体のことを推測する方法だよ。
🔑 母平均の95%信頼区間
標本平均の周りに「幅」を持たせて、母平均が入る範囲を推定!
💡 仮説検定の流れ:
- 帰無仮説 H₀ を立てる(「差はない」「効果はない」など)
- 対立仮説 H₁ を立てる(「差がある」「効果がある」など)
- 有意水準(5%や1%)を決める
- 検定統計量を計算し、棄却域に入るか確認
- 棄却域に入れば → H₀ を棄却 → 「有意な差がある」と結論
注意! 「帰無仮説を棄却できない」=「帰無仮説が正しい」ではない!
あくまで「差があるとは言えなかった」だけ。この違いは入試でもよく聞かれるよ。
✏️ 統計的な推測 演習問題(10問)
Q1.確率変数 X の期待値 E(X) の意味として正しいものは?
Q2.X の期待値 E(X) = 5, 分散 V(X) = 4 のとき、Y = 2X + 3 の期待値 E(Y) は?
Q3.上の条件(E(X)=5, V(X)=4)で Y = 2X + 3 の分散 V(Y) は?
Q4.コインを 10 回投げて表が出る回数 X は二項分布 B(10, 0.5) に従う。E(X) は?
Q5.二項分布 B(n, p) の分散の公式は?
Q6.標準正規分布 N(0, 1) で、P(Z ≤ 0) の値は?
Q7.正規分布 N(μ, σ²) を標準化する式は?
Q8.正規分布において、μ ± 1σ の範囲に入るデータのおおよその割合は?
Q9.母平均の95%信頼区間を求めるとき、標本平均の両側に足し引きする値に使う z の値はおよそいくつ?
Q10.仮説検定で「有意水準5%で棄却する」とはどういう意味?